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ドラマの中のフェミニズム②

一月から始まったドラマ「問題のあるレストラン」は、第一回の出だしから興味深かった。パワハラ、セクハラ、女性差別がひどい職場で、会社のミスの責任を負わされそうになった同僚をかばったために、常軌を逸するセクハラを受けた女性が、想像・イメージの中で、加害者を一人一人日本刀で切り殺すシーンがあった。一番ひどい加害者の社長を日本刀で一刺しにするのだが、すべては彼女のイメージの中。でも、見ていてどんだけすっきりしたか!

たとえイメージでも暴力はいけないと言われる人もいるかもしれないが、イメージの力はすごいものがある。セラピーの中でも、イメージは重要な役割をする。ドラマの被害者は、余りの被害体験だったので一度のイメージだけで救われるわけにはいかなかっただろうが、視聴者には大きなインパクトであり、職場で実際に女性差別を受けて苦しんでいる女性たちには思わぬカタルシスだったのではないか。実際はヒロインの真木よう子が、友人に代わって、先の加害者たちにバケツ一杯の氷水を浴びせて回って警察に捕まり、首になるのだが。

真木よう子はじめ、職なしの、それぞれに分けありの女たちが、集まって女性差別会社が経営するレストランの向かいに問題のあるレストランを開業する設定のようだ。

脚本は 坂元裕二、演出、宮本理江子、並木道子。夫婦のすれ違いを描いて秀逸だった「最高の離婚」のコンビだから、楽しめるのではないか。ま、私的には、第一回だけでも充分に楽しめたが。

そうそう、真木よう子がと言えば、「最高の離婚」で、東北の八戸市出身の美人のタイ式マッサージ師を演じていたが、同棲相手が浮気を繰り返していることを知りながら、何も言わずに黙っていた。妹が訪ねてきた時に、「母も祖母も浮気を繰り返す夫に文句も言わず黙って耐える生き方しかしなかった。あんな生き方はしたくない。」と、東北弁で言うシーンがものすごくリアルで凄味があった。それから彼女が変わる。忘れられないシーンだった。

ドラマの中に今を生きる女たちの、哀しさ、切なさ、悔しさ、怒り、喜びをしっかり受け止めたいと、今晩もドラマを楽しみにしている。


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by wcm050401 | 2015-01-29 00:30 | 本、映画、CD、マンガ

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