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修学院離宮2

d0148801_22550710.jpg40年来の夢であった「修学院離宮(しゅがくいんりきゅう)」に行ってきた。

修学院離宮は、17世紀中頃に後水尾上皇が造営された山荘である。

宮内庁管轄であり、「桂離宮」「仙洞御所」と共に「修学院離宮」の参観は、完全予約制であったが、昨年8月より当日受付でも参観できることになった。それまでは、3か月前より予約が始まるが、あっという間に受付可能人数は0となり、なかなか予約ができなかった。ところが、ふと参観案内を見ると、連休後の1週間は空いているではないか。すぐにインターネットで予約をするが、なかなか取れず、3回目にやっと予約することができた。長年の夢がかなう!

いよいよ待ちに待った当日、ラッキーなことに昨日までの雨が上がり晴天となった。

9時からの参観であったので、30分前には総表門に到着。当日受付は午後の参観のみなので、すでに待っている方は予約の方のみ。遠くから来ている方も多かった。大学のゼミの教授と学生さんらしい方も大勢いる。参観許可通知書と身分証明書を見せて入場。待合所でビデオ鑑賞後、いよいよ参観に出発!



ここでちょっと長くなるが、中学3年国語教科書から「庭の余韻」の文章を抜粋して載せるので、この素敵な文章を味わってほしい。



小じゃりを敷いた白い小道。

足音がさくさくと砂にきしむ。あたりには木々が茂り、静かな気配の中に、自分の足音が、さわやかに響く。

わが足音は、幼い時の思い出のごとく、なつかしくよみがえってくる。この離宮の庭では、足音は歩行の楽しい伴侶となる。若やいだ足音、年老いた足音、男女の足音、そのようなさまざまの足音が、小じゃりにきしみながら、今も、この離宮を、「下の茶屋」から「中の茶屋」を経て「上の茶屋」へと進んでいくのである。

「修学院離宮」を音楽にたとえるなら、このような「庭の足音」こそ、その作庭の第一主題だといいたい。それほど、いつもこの庭の観賞には、足音が余韻を引いて、耳の奥に残るのを感ずる。

小じゃりを敷いた白い道は、美しい曲線を描きながら、門をくぐり、ゆるやかに傾斜を登って行く。

緑の林中には小亭があり、その前には砂庭があって、庭石が配されている。足音はそこでたたずみ、あたりをながめ、また足音を響かせながら、庭の奥に吸い込まれて行く。

(中略)

このように、離宮の拝観者は、順路と園路に沿い、坂を登り、丘を越え、橋を渡り、池をめぐる時、自分の足音を伴侶としながら、各種の水の音に迎えられ、庭の美しさに包まれている自己を感ずる。

(中略)

だから、足音が「修学院山荘」の作庭にこもる第一主題であるなら、この庭の要所要所に、流水の音を響かせている水音は、その第二主題であるといってよかろう。第一主題の「足音」によってよみがえる自己は、第二主題の「水音」によって自我の静かな周辺を認識する。「足音」は身を健やかにし、「水音」は心を洗ってくれる。(谷口吉郎著)

 

1回の参観人数は50名で、宮内庁の方がマイクで説明をしてくださる。3kmの距離を1時間10分で説明しながら回るので、駆け足になってしまうのは仕方のないことか。

目にまぶしいほどの新緑の木々や苔などを見ながら、写真を撮りながら遅れ気味に最後尾からついて行く。どうしても目からの情報を受け取ることに精いっぱいで、先の文章のように「足音や水音を感じながら」というわけにはいかなかったのが、残念である。それでも新緑の一番いい時期に参観できたことがありがたかった。あの景色もこの景色も素敵で、周りの田園風景に溶け込んだ三つの茶屋やそれを結ぶ松並木の道、雄大な景色の中に身を置くことができ、心身共に癒された時間であった。あっという間の1時間10分、終わってしまった。総表門から出て、すぐに思った。「季節を変えてまた何回も来よう!」と。

ところで、「修学院離宮」の本当の読み方は「しゅがくいん」なのか「しゅうがくいん」なのか。ネットでも議論があるようである。宮内庁の方は「しゅうがくいん」に統一されていたが、私の中では、やはり「しゅがくいん」である。これは昔「修学院(しゅがくいん)」というお寺があり、それがこの地域の地名となり、地名としては「しゅうがくいん」と呼ばれている。宮内庁では、離宮の読み方を地名と同じにしたようである。 (はなこちゃん)



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by wcm050401 | 2017-06-07 00:06

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