2019年 04月 22日
上野千鶴子さんの東大入学生への祝辞を読んで
上野千鶴子さんの東大の入学式の祝辞を読んで、思わず眼がしらが熱くなりました。
私が女性学に目覚めたのは、30年ほど前でした。
結婚後子育てをする中で、何かもやもやしたものを感じながら、それが一体何なのか、どこから来るのか、自問自答して苦しんでいた日々を思い出したからです。
それは自分に対する自信のなさからくることはわかっていたのですが、借金を繰り返す夫のもとで、小さな子どもたちを抱えて、今からどのようにしたら良いのかわからず、とりあえず、この世を生き抜くための力を身に着けたいともがいていました。
そんな時、この女性学に出会いました。
法女性学、フェミニズムカウンセリングを学ぶことで、もやもやの正体が何だったのか少しづつわかってきました。自分を責めていたけれど、それは法律や制度が
そうさせていることがわかってきました。
そしてとにかく経済的に自立したいと思い、パートとして働き始め今日まで何とか生きてきました。
この30年の間、私の周りにはそんな私を「励まし、背を押し、手を持って引き上げ、やり遂げたことを評価してほめてくれる」仲間ができました。
私がどん底の時、もがきながら欲していた「生きるための知」力を学生時代に学ぶことはできませんでしたが、30年かけて学び身に着けてきたような気がしています。
上野さんの祝辞を読みながら、自分自身を振り返り、これからも自分自身の弱さを認め、みんなと支え合って生きていこうという思いを強くしているところです。 うさぎ
by wcm050401
| 2019-04-22 00:50